ワンダフルでマーベラスでビューティフル

タカラヅカについて取りとめもなくポツポツ書いてます。まだまだ新参勉強中。

ディープピープル感想その1『トップ様とふとん』

先日スカステで『百年の軌跡#6「ディープピープル・宝塚トップスター トーク完全版」』を拝見しました。トップスターを経験されたご卒業生お三方が現役時代の男役へのこだわりやご苦労された点などお話されていて大変興味深い番組でした。
いろんなお話をお伺いしては現在トップである明日海さんの姿が重なり胸が熱くなる思いでした。
とっても今さらですが、続きに覚書残します。



『百年の軌跡#6「ディープピープル・宝塚トップスター トーク完全版」』
男役を究めたトップスター、真琴つばさ(まゆ)さん、春野寿美礼(おさ)さん、安蘭けい(とうこ)さん3人が出演したトーク番組。それぞれが持つ「男役の美学」を徹底的に語りつくしてくださいました。印象に残った部分を書き残しておこうと思います。トーク全てが素晴らしかったので・・長いです(汗)。
※真琴さん⇒ま、春野さん⇒お、安蘭さん⇒と

【こだわりのしぐさ】
ま:帽子のかぶり方、かぶる角度、つばのそり方、顔にあうように研究した。
上級生は新しいからツバのクセもつけやすいけど下級生はお下がりだからぐにゃぐにゃらしい。
お:カフスをいじったりする。
ノースリのお洋服だったのでエアーでカフスをいじる仕草をされたのですが、エアーなのにめっちゃ萌えました。腕も手の指もすべてが長く美しい春野さんだからこその拘りですね。
と:葉巻やタバコの吸い方。
綺麗なお役の時は指の綺麗さを際立たせるために指は伸ばして挟むそうです。ジェンヌさんは手足が長い方ばかりなので手の指もみなさんとても綺麗ですよねー(うっとり)。

【もみあげのこだわり】
と:渋い大人の男性は横に書く。若くて元気がいい男性は縦に書く。
ま:若い役が多かったので縦派。
お:いろいろやったが横にすると変になるので縦派。
真琴さんが、私たち(まみおさ)みたいなタイプは横向かないと見えないけど、とうこは正面顔で全部成立するタイプねと言っていたww

【視線について】
と:ライトを瞳に取り込む。瞬きしないで瞳を潤ませてた。視力の弱い人は目が潤みがちなので自分もそうなりたくて視力が低下するように暗いところで本を読んだりしたが、視力は低下しなかったらしいw。
舞台上のとうこさんの映像がインサートされたけど本当に瞳がキラキラ輝いていらっしゃった。
ま:先輩に白目で二階の(客席)手すりを見るように教えていただいた。そうやると目が効くと言われたらしい。
こんな風にと実践してくださった。たしかに目力半端ないけど、テレビで見ると目が血走っていて若干怖いww
と:客席に関して満遍なく見ているつもりだったのにファンのお手紙に「私を見てくれない」とか書かれていることがあって。試しになんとなくその辺をボンヤリ見てる感じに変更したら「目が合った」とたくさんの人が言ってくれるようになった(幸せな勘違い)。こういう視線の使い方もあるんだと学んだ。
ま:今日は絶対この人を私のファンにして帰すという一本釣りというのも先輩に教わった。
お:みなさんが見てくれる側を通るけど一切誰も見ないっていうのもあえてやったことがある。
大人しいお顔立ちなのに意外にテク二シャンな春野さまに驚く。現役時代に出会っていたなら完全に落とされていた自信があるw

【お衣装】
ま:女役は身体にフィットする、男役は着こんでいくので袖に空洞ができてくる。それが動きにくさを作ってく感じ。
お:男性らしいラインを出すためにお衣装の下に肉布団を巻いていた。とにかく動きにくい。靴も重いしそんな状態で足上げたりピルエットをやるので汗をかいてどんどん痩せる。そのため、布団をさらに巻く、又痩せる・・という悪循環。
みりおちゃんもお布団を巻いていらっしゃるのだろうか・・だからあんなにメキメキ痩せてしまわれたのかしら (´;ω;`)フ゛ワッ

【体力的に】
と:男役としては背が低い方だったので一時ヒールの高い靴を履いていた。見た目は良くなるが、歩き方がヒョコヒョコして男らしくなくなるので高い靴を履くのはやめた。見た目ではなく内面から男らしさを出すように努力した。
とうこさんカッコいいっす。惚れてまうやろー(はーと)。
お:膝を痛めてぐるぐるテーピング巻いてたらブーツのファスナーあがらなくなった。休むわけにはいかないので自分の体は自分で守らなければいけない。
舞台人として当たり前のことかもしれないけど・・ホント頭が下がります。

【筋肉】
ま:華奢だと言われるので一度こうやって(ムキムキマンみたいなポーズ)写真を撮ってみたら背中の筋肉が凄かった。
と:腕とか肩に筋肉がついてる。『雨に歌えば』という演目ではタップダンスをずっとやっていたので毎回大汗をかいて自分史上最高に痩せてしまった。その時に腹筋が割れていた。おーカッコイイみたいなっ(男前だなw)。
その頃の安蘭さんのお写真を検索してみたら本当にそれはそれは痩せていらして涙が出そうになった・・。
みりおちゃんも歌劇かグラフに『リフトを二回もやるのでへんな所に筋肉ついた』って書いてたっけ・・・。
お:リフトは力は関係ない(タイミング?)と言われてるけど、女の人が女の人を持ち上げるのでやはり力を入れなければ上がらない。落っことすわけにはいかないから男役の意地でやっていた。
そうだよね、みりおちゃんだってたまにお荷物持ち上げるみたいに「えいっ」っていうお顔してたもん。娘役さんをリフトするのは男役の醍醐味なのかもしれないけど、そんなお話聞いたらなおなお見てるのが辛い・・。

長くなってしまったのでここで一度アップいたします。
トップとしてそれぞれの組をさらには宝塚を盛り立ててきた方たちだけあって、興味深いお話ばかりでした。
三人三様のキャラクターで所属されていた組も違うのでそんな違いも垣間見れて面白かったです。