ワンダフルでマーベラスでビューティフル

タカラヅカについて取りとめもなくポツポツ書いてます。まだまだ新参勉強中。

金色の砂漠があるという・・

金色の砂漠の公演も残り二週間を切りました。自分の手持ちチケットも劇場観劇一回と千秋楽ライビュ一回を残すのみになりました。ショーもお芝居も大大大好きでまだまだ見続けていたいと思わせてくれる宝物のような作品でした。そんな作品を花組さんで見ることができたことがとても幸せでした。

続きは自分の勝手な妄想を含む勝手な感想の続きです。ネタバレしてますのでお気をつけください。







金色の砂漠(01/19夜公演)感想②
鞭で打たれて瀕死のギィを尋ねるアムダリヤさま。前王の息子である事実明かす時二人息子がいるって聞いて「もしかしてオレ王子??」ってプリーは思わなかったかしらと少し不憫になります。
黒いマントを翻しながら復讐こそ我が恋を歌うギィは熱くて超絶男前です。
上田先生リクエストによる短髪がとーっても良く似合う賊の男マイちとその姉じゅりあちゃんやっと登場。剣を交えた後に言うラクメの台詞「あついね~アンタの剣は!!」「こいつをラクメにちょうだいっ!!」ちょっと笑えるこの台詞をめっちゃ元気におっしゃるじゅりあ姉さんが可愛い。ナウシカだったらクシャナラピュタだったらドーラ、魔女の宅急便だったら森に住む少女(画家)とオソノさん、ジブリ映画に出てくる気風のいい男勝りの女性みたいです。
イスファンを攻め入る時、賊のナンバーから続く場面展開の数々がカッコ良いですよね~。盆とかセリとか使い方がここも面白くてワクワクします。とってもエンターティメント性が感じられるシーン。
心の内でわきあがる怒りとか憎悪とかの大きさが半端なくて圧倒されます。7年もの間それを持続させて生きてきたギィの執着心って凄いなぁー。
ジャハンギールの死ぬ前の独白から何もかも手に入れたはずの朝にアムダリヤ様がお亡くなりになったと告げられるシーンまでは、目の前で起きているその事柄から目をそらすことができなくなって、心を鷲づかみにされたよう。なんで今なんだ~と泣き叫ぶギィに向かってわかっていたはずだと諭すピピ。ジャハンギールとアムダリヤの二人の愛の形を目の前につきつけられたことによって一番遠く感じられたギィの気持ちに近づくことができたような気持ちになれます。全ての始まりであるジャハンギールとアムダリヤ通して物事を考えてしまう傾向があるのかもしれない、自分的にそこどうしても拘ってしまうんです。
憎しみ憤慨そんな強い気持ちとともに育ったギィの恋心。慈しむ労る支えるという優しい気持ちを育んできたジャーの恋心。生まれ持っての性格の違いもあるかもだけど、恋する相手が国を継ぐべきものとそうでないものの違いって大きかった気がします。
国を継ぐものとして王妃の誇りに縛られていたタルハーミネ。タルハーミネへの復讐心(恋心)と自分の父と母の敵であるイスファンへの憎悪でがんじがらめだったギィ。まったく真逆なのにとっても良く似た誇り高い二人。
熱くて大きなうねるような思いが太陽に萌え尽くされて、最後の最後に純粋な愛だけが残ったということかなぁー。だから子供の頃のような優しいデュエットダンスなんですよね、きっと。
階段を登るトコロは、身分の違いなどから解き放たれたギィとタルハーミネともリンクするのですが、一段一段二人で共に歩み続けてきた『みりかの』の歩みともリンクしているので、いつまでも見守り続けていたいと思わせる素敵なデュエットダンスになっています。

毎回、観終わった後に作中のあの人のことこの人のこといろいろ思って心がグルグルします。
主題歌が好きすぎてあの歌を聴くといつでもどこでも誰といても涙が流れるという仕組みになってしまったようですw。パレードで麗しい大好きジェンヌさんたちが笑顔で歌ってくれても私の涙はとまりません。そんな仕組みになっているのでしょうがありません。どうぞお許しください(笑)。